こんにちは!
言葉で想いを伝えるお手伝い。
話し方コンサルタントの島田枝里です。
10月も下旬。
今日は少し寒さが増して足元が冷たい!
今シーズン初めて暖房を入れました。
皆さんのところはいかがでしたか?
今日から秋の土用なんだそうですね。
季節の変わり目でもあり、
体調を崩しやすいので、
新しいことをしよう!というよりは、
少しペースを落として、
自分のための時間を大切にしながら
過ごすのがよいそうです。
とはいっても、
ゆっくりしたいと思っていても
日常は変わらずやってきます!(^^;
今日も、きっと
話し方に悩む
誰かの役に立つと信じて(笑)
上手に伝えるコツを
ご紹介することにいたしましょう!
———————
先日、
人前でスピーチを
しなくてはならない方から
ご相談がありました。
スピーチの内容は、
与えられた課題があり、
すでに原稿が出来ていて、
あとはスムーズにスピーチさえできれば
それで完成!
という最終段階。
ところが、
自分で考えた文章なのに、
いざスピーチとなると
どうも不自然でしっくりこないという
気持ち悪い感覚に
陥ってしまったということでした。
レッスンではなくご相談だったので、
取り急ぎ、
スピーチの冒頭部分や
一番伝えたい部分などを
実際に話してみていただくと。
すぐに
ご自分でしっくりこない
理由が分かってしまいました!
それが何かといいますと、
その方は、とにかく原稿丸暗記!
身振り手振りも加えて
話してくださるのですが、
まるで機械仕掛けの人形のようで、
ご自身でも感じられていた
自分の話しなのに
自分でしっくり来ていないというのが
言葉だけでなく
体全体から伝わってきてしまいます。
伝えたい内容よりも
不自然さが伝わってしまう・・・
問題点としてまず挙げられることは、
(1)原稿が書き原稿であること。
(2)その原稿を丸暗記して、
そっくりそのまま口に出しているから。
でしょう。
私たちは内容を考えて文章にするとき、
普通はPCや原稿用紙に向かって
文章を書いていきますよね。
ですが、それは
あなたの口を経て
出てきた言葉ではありません。
頭の中では、
少しでも自然で分かりやすい表現を
心がけているでしょうが、
それでも、
・実際に口に出してみて
しっくりくるのかどうか、
・耳で聞いて分かりやすいかどうか
そういう視点で原稿を読み直してみると、
文章構成や接続詞の入れ方、
リズム感などが
やはり書き言葉になっていて、
話し言葉として
こなれていないことが多いのです。
その方の場合も、
内容は決して悪くないので、
原稿が、
例えば目の前にいる友人に語るように
親しみやすく
(くだけるという意味ではないですよ)
分かりやすい説明や文章になっているか、
今一度見直してみるのをおすすめしました。
目の前にいる人に、
普段の自分に近い言葉で
語り掛けるように話してみると、
書き言葉の文章構成が
耳にやさしくない、
どうも引き付けるようなものに
なっていないことに気付きます。
皆さん、
普通のときは、
ご本人が思う以上に
上手に説明できている場合が多いのですよ。
それが、
いざスピーチとなると、
なんだかおかしくなってしまうのです。
なので、
あなた自身の口から出てきた文章を
どんどん書き留めていってください。
そのままだと
スピーチ原稿として
相応しくない言葉遣いのこともありますね。
そういうのは、
あらたまった言い方に書き換えるなどして
スピーチ原稿として仕上げていきましょう。
丸暗記については・・・
そのスピーチが
どういう場のものかにもよるでしょうか。
例えば、
私の知り合いの方数名が、
今まさにスピーチコンテストに
エントリーしていて、
ドキドキしながら
結果を待っている状況なのですが、
そのようにコンテストとなると、
一字一句練りに練った原稿で
挑む必要があるでしょう。
よって、丸暗記し、
いかにそれを伝わる表現にまで
磨き上げるかというところが
重要になります。
ですが、
そこまで真剣勝負の場ではなく、
いい印象が残ればOKというような
スピーチでは、
原稿丸暗記より、
もっとその人らしさがにじみ出るような
ナチュラルなスピーチが
ふさわしくなります。
そうすると、
身振り手振りもそんなに不自然ではなく、
いつものあなたらしく
振舞うことができるのです。
ちなみに・・・
スピーチといえばスピーチかもしれません。
私が自己紹介用の動画を撮ったとき
どうしたかと言いますと、
まずは、
だいたいどんなことを言うのか、
伝えたい内容を箇条書きにしました。
それから、
全体を上から眺めてみて、
改めて全体の構成を考え直し、
時間を計りながら
口に出して言ってみました。
長すぎたので(笑)
そこから言うこと言わないこと、
まどろっこしい表現をスッキリした言葉に
置き換えるなどして再構成。
そして収録しました。
なので、
話す内容のメモ書きはありますが、
原稿はありません。
その方が、
普通に話すことができます。
丸暗記は安心かもしれませんが、
一字でも間違うと、
内容が頭の中から
吹き飛んでしまうことが。
そのためにも、
個人的には
丸暗記より、
内容・構成を覚えて話す方が
おすすめです。
とはいえ、
スピーチする状況に合わせて、
何より
あなたが安心できる方法で
臨まれてください。
あくまでも話し言葉で!
それが出来ていれば
大丈夫です。
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